絶好の秋晴れの中、富士交通さん企画の丹波焼ツアーに 参加してきました。
バスの添乗員さん・・「お茶やコーヒー、アルコールの準備があります!」って
言われるので「う~ん・・気が利くな~!」なんて思っていたら・・・
アルコールというのはアルコール消毒液の事でした。
やっぱりね?!あはは
出発して20分後の8時には、すでにビールの缶をあけています。
いや~・・・朝一のビールはうまい!・・・っておいおい!
バスの後部はサロン式になっていて、まるでロケバス状態で
オヤジ達もくつろいでいます。 (テーブルの上は酒とつまみで一杯)
11月の日曜日だったので、渋滞を予想していたのですが
思ったよりも順調?に丹波の地に着きました。 それでも到着は12時近く。
よってすぐにランチタイムです。 私はトマトソースのをばチョイス。
やはりパスタは赤くないとね!
普通ならワインをオーダーするんですが、バスの中でしっかりと
アルコールを摂取しましたので、水で我慢。
生徒さんもがっついて食べてます。
ランチ終了後、いよいよ丹波焼のお勉強タイムです。
まずは兵庫陶芸美術館を見学します。
その前に玄関の所でツアー客全員の記念撮影をば!
庭には陶でできた「陶あかり」の作品群が置いてありました。
陶芸美術館では、「ハンス・コパー展」がやっていました。
ずっと見ていくと、「ルーシー・リー」の作品に似てるな~!
なんて 思っていたら、ルーシー・リーの作品も展示されていました。
このハンス・コパーさんはルーシー・リーの工房で働いて いたんだって。
(私はてっきりDr.コパさんの弟子かと?!冗談です。)
古丹波の作品も見ました。古い作品でした。 (小学生の感想か?っつーーの)
美術館を見終わると丹波焼のガイドの人について
丹波焼の現場を見に行きました。
こうやって、ぞろぞろと歩いていきます。
・・・ってな感じで丹波焼探訪がスタートいたしました。
県指定文化財ののぼり窯の見学。 陶芸ツアーらしくなってきた。
しかし・・・古いね~。
煙突はなく、レンガが蜂の巣みたいに積んであって、
そこから煙や炎が 出るみたいだけど・・・
どう考えても煙突をつけた方が良いんじゃないか?って 思えてしまう。
途中でレンガが不足したんじゃないか?って話も・・・(これまたウソです)
登り窯を見た後は窯元・「源右衛門窯」さんにお邪魔した。
いきなり大鉢を作っているおじさんがいたので、この方が大将かと 思ったら、
どうもここに陶芸を習いに来ている生徒さんらしい。
ここの窯元の息子さんがロクロをひいておられた。
こうやって見られてロクロをひくのは、正直イヤだと思う。
今日は見る側、立場逆転でありました。
しかし・・・胡坐(あぐら)をかいてのロクロ作業は私には できません。
内臓が圧迫されそうで・・・
奥では来年の干支である寅の置物の制作をされていました。
ぶっちゃけ鋳込みで作ってますね~。
いくつものパーツで型をとって、接着します。
実はこの寅の制作に使用している石膏型はMADE IN 四日市。
私の知っている型屋さんで作ってもらっているそうです。
水を吸った型は天日干し。本当にいくつものパーツに分かれています。
源右衛門窯さんを後にし、次に向かったのは「立杭陶の郷」
歩いて行ける距離に兵庫陶芸美術館があり立杭陶の郷ありで
観光客誘致にはもってこいであります。
立杭陶の郷を入ってすぐの所に陶芸体験教室がありました。
とにかく大勢の観光客?の姿が。しかし・・・値段は安いね~。
遠くから教室の中をのぞいていたんだけど、
もう今にも割れてきそうな 感じの作品を作っている女の子。
・・・いや・・・あれは割れるな?!
職業柄・・思わず声をかけてしまいそうになってしまったんだけど
ここはそういう事はやめておいた方が無難。
教室を後にし「窯元横丁」へ。
なんでも丹波焼の窯元すべての作品を買う事ができる場所で
窯元毎にブースがあって、おしゃれにディスプレイされています。
約60件もの窯元ブース。 敷地の中をぐるぐるを散策していたら、
またまた別の陶芸教室の場所を発見。
大人数を収容できそうですね~。
まあ、そういう事で丹波焼を堪能し家路についたのでありました。
正直、丹波焼を見学して思った事は・・・とにかく、設備がすごい。
観光客を誘致するという事をしっかりと念頭に置いているし
行政の方もしっかり金もかけている。
地場産業をしっかりとサポートするという面では四日市に比べ
数百倍上でした。
各窯元の作品を販売できる環境なんて、他の産地でもそうはない。
町並みも「陶芸の街」って感じで雰囲気は良かったです。
丹波焼の特徴は鉄分の多い土で作っているので全体的には
黒っぽい感じの作品が多かった。
まあ、それは「丹波焼」なんだからね~。
ただ、なんとなく思った事なんだけど、各窯元のブースが
60件ほどあるにもかかわらず、どれも似たような作品ばかり
だったような感じが否めない。
一緒に行った生徒さんの中にも・・・
「似たような作品ばかりやな~」っと感想をもらしていたのは
偽らざる本音だと思う。
もちろん、新しい造形や色に挑戦している所もあるにはあったけど
なんとなく足並みが揃いすぎているような感じがしました。
(四日市は足並みが揃いすぎていないが・・・!)
丹波独特の雰囲気を維持しつつ、もう少し挑戦的な作品が
見たかったな~・・・っていうのが本音です。(自戒の念もこめてます)
(偉そうな事を言って・・・丹波焼のみなさんごめんなさい)
ツアー自体は楽しかったです。
本当はうちの生徒さんでも、中々他の産地を見る機会は
ないと思うので、こういうガイドがついたツアーなんかに
参加すると・・・
また、陶芸に対してより面白く接する事ができると思うんだけどな~。
おしまい。